年の瀬に
早いもので年越しが目前となりました。もーいくつねーると〜、ですね。
今年も多くの患者様、関係者様の温かなご支援のお陰で診療を継続できています。心より御礼申し上げます。
在宅クリニックとして、通院困難で自宅・施設療養を選ばれる患者さんのためにあらゆる医学的問題に対応スべく、スタッフ一丸となって頑張っております。
終末期状態の患者さんやご家族への病状説明、緊急時の対応はもちろん、入院を希望されない方にもできるだけ病院でなされる治療と同じ水準のものをご自宅にお届けするようにしています。
処置についても、腹水や胸水の穿刺は勿論、関節注射、輸血、予防医療なども精力的に行っております。
今年度は在宅でのお看取り件数が300人を超える見込みとなっています。お一人お一人に応じた”正解”を模索し安心を積み重ねることで、誰かが過剰に無理することなく、安心した状態で患者様が望まれるとこで最期まで過ごすことができた、という結果の表れです。
「ひなたさんに最期まで付き添ってもらえてよかった」の言葉のために、来年度もシンプルに”僕たちが超頑張る”という姿勢でいようと思います。
とはいえ本年中も、われわれの対応にご満足いただけなかった患者さんもいらっしゃることでしょう。僕たちは決して謙虚さを失わず、うまく行かなかったことの一つ一つについて誠実に振り返りを行い、より良い診療を多くの患者様にお届けすることができるように精進してまいります。
年末になりましたが現在は新型コロナ第8波の真っ最中です。インフルエンザはもちろん、小児科だとRSウイルスやクループ症候群なども流行しております。年末年始は医療機関が休診に入るところも多い中、大変過酷なお正月になるだろうと見込んでおります。
現在のコロナ診療の大半は、コロナ感染をきっかけとして衰弱してしまった方の対応になります。複数の臓器が傷害され、筋力も低下し、医学的・介護的負担が増大している方が急増しております。なんとか立て直しを図るために頑張っておりますが、これ以上同様の患者さんが増えると医療も限界を迎えるだろうなあと危惧しています。
というわけで、年末気分正月気分はおろか、クリスマス気分、子どもたちの誕生日気分すらまともに味わえない時間を過ごしておりますが、全ては病める患者さんのために頑張りたいという思いで駆け回っております。
読者の皆さまが、それぞれ安心し穏やかな気持で新年を迎えられますこと切に祈っております。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。