たとえ難しくても、患者様の人生最後の願いを叶える手助けがしたい⑤
2020.1.31
院長ブログ
これまでに経験した在宅での終末期ケアの”難しい状況”には、以下のような場合がありました。
・一人ぐらし
介護に長年従事されてこられた方でも、お一人暮らしの患者様の終末期ケアは「自宅では無理だ。孤独死になってしまう。入院させたほうが良い」と、病院への入院を強くご提案される場合が多々あります。
「自宅でひっそりと息を引き取ることが、すべて孤独死になるでしょうか?」
ひなたはそうは考えません。
たとえお一人暮らしでも患者様がご自宅での最期を尊厳を持ってご希望された場合は、周囲に誰もいない状況で息を引き取られたとしても、そのことに適切なタイミングで気づいてあげることができれば、それは孤独死ではないと考えています。
お一人暮らしの方の場合、我々在宅クリニックや訪問看護ステーション、訪問介護(ヘルパーさん)などによる多職種連携がより重要になります。ひなたでは患者様の状況を見極めながら、関係者感で密に連携を取り合い、”その時”にできるだけ早く気づいてあげられるように努めています。
ひなたで最期を見届けた患者様のおおよそ3割程度がお一人でしたが、尊厳に満たされて旅立たれました。
(つづく)