たとえ難しくても、患者様の人生最後の願いを叶える手助けがしたい①

たとえ難しくても、患者様の人生最後の願いを叶える手助けがしたい①

2020.1.15
院長ブログ
私が在宅クリニックを立ち上げた理由の一つに、急性期病院(一般的な大きな病院のイメージです)で勤務していた時に、「自宅で最期を迎えたいと自宅に退院された患者様を地域の在宅の先生にお願いしたのに、いざその時が近づくと、大きな病院に戻されてしまう」ということを幾度となく経験したことがあります。心肺停止で意識のない患者様が、救急隊員に心臓マッサージをされながら搬送されて来られたときには、やるせなさを禁じえませんでした。
癌の末期と診断され、治療法がないまま入院しているよりも、住み慣れた自宅で最期を迎えたい、というのが患者様の人生最期の”やりたいこと”である場合が多くあります。
私はもし、患者様やご家族様が自宅での最期を希望された場合は、たとえどんなに難しい状況でも、その願いを叶えるために、時には医師という枠を超えて徹底的にサポートしたいと考えています。
これまでに経験した”難しい状況”には、以下のような場合がありました。
(つづく)