【オミクロン株】臨床診断に基づく発生届提出を認めてほしい

各社報道によりますと、昨日夜、厚生労働省大臣より「条件によっては検査なしでも医師の判断で新型コロナに感染していると診断できる」という方針が示されました。

わかりやすく言えば、新型コロナに典型的症状が現れた人が、その直前に新型コロナ患者と接触があれば、医師は検査を行わずに”状況証拠”から医師が新型コロナ感染の診断ができる、ということです。

昨日の大臣からの発言では、条件として”濃厚接触者”は明示されましたが、濃厚接触者の定義自体非常に流動的で、常識的に濃厚接触者として考えられる方でも、申告のしようによって濃厚接触者に認定されなくなってしまうという状況です。私は、濃厚接触者の定義については、常識的な感覚を取り入れ、例えば職場で接触した、学校で接触したなどといった場合でもその範疇に組み込んで良いと考えています（注：あくまでオミクロン株が市中に蔓延し次から次に間者が発生しているという現時点に限った認識です）。

本日も朝から早速、今回の方針で新型コロナ感染と臨床診断できる方の相談が相次いでいますが、管轄保健所の現時点での認識では、「臨床診断は認められない（＝検査なしでは発生届を受理できない）」とのことです。国の行政が連携して、一刻でも早く転換してほしいです。

今医療機関では検査需要の爆発的増大により、検査キット不足、受診枠の不足などの問題に直面しています。明らかに新型コロナと見込まれる患者であっても、検査にアクセスできなければ新型コロナとして認めてもらえない、最悪の場合モルヌピラビルなどの治療にもアクセスできなくなってしまうというのは、本末転倒した文書主義でしょう。

現場の感覚では、本日中にも臨床診断が認められるのでは、という感触でしたが、臨床診断に基づく発生届提出をできるだけ早く認めてもらいたいものです。