自宅のチカラ①
2019.11.11
院長ブログ
在宅専門のクリニックの役割の一つとして、在宅での終末期ケアがあります。
「最期を自宅で迎えたい」という患者様の人生最期の願いを叶えるために、緩和ケアを主とした治療を行いながら、近くで見守られるご家族様のケアも行います。
多くの場合は入院中の患者様が、ご自宅で最期の時間をお過ごしになることを希望され、退院と同時に在宅診療が開始となります。患者様の基礎疾患として、悪性腫瘍だけではなく、心不全、肺炎、認知症などあらゆる疾患が挙げられます。どのような基礎疾患をお持ちであっても、終末期には徐々に体力が低下することに伴い、食事量が減少し、傾眠(寝ている時間が長くなること)状態となります。
このような終末期となっても、ご自宅に退院された患者様の中には、入院中では考えられないくらい”生きるチカラ”がみなぎり、本当の意味で余生をご自身らしくお過ごしになられる方も多くいらっしゃいます(続く)。