第5波での当院の役割
2021.8.8
院長ブログ
コロナ入院病床が逼迫する中、中等症になったにもかかわらず自宅で入院待機をせざるを得ない患者さんが急増しています(保健所が動いてくれない、という方が時々おられますがそれは間違いです。保健所のスタッフは日夜懸命に働かれています)。
そのような中、訪問診療医としての僕の役割は次の3つです。
①自宅療養中に中等症IIに移行した時に、遅滞なく酸素投与とエビデンスに基づいた内服治療を開始する。特に入院加療が必要であると判断した場合、速やかにその根拠とともに関係各所に情報伝達する。
②急性期医療機関に対する後方医療機関として、退院可能な人をできるだけ多く、早期に受け入れいれることで急性期病床確保に貢献する。同時に急性期治療を終えた方の回復期治療をしっかりと行う。
③当院の既存の患者に不安を与えたり、ウイルスを持ち込まないように徹底的に対策する。
感染症対策課のスタッフさん、保健所の医師や保健師さんには頭が下がる思いです。本日も危険な方の入院を調整してくださり、心から感謝しています。
日夜必死な思いで病状確認や入院調整に当たられている方々が、自宅療養中の方を安心して当院にお任せいただけるように、そして何より患者さんが往診によって安心していただけるように、精一杯頑張ります。
地域の訪問看護ステーションさんにもお力添えいただければ心強いです。ともに力を合わせてこの苦難を乗り越えていきましょう。