●金盛将之(常勤医師)
まず始めに、僕は在宅医療の現場で働いた経験がなく、すべてが初めてのことであり、正直なところ自信は全くありませんでした。もともと麻酔科で働いていましたが、直接患者さんを診察し、より良い生活を送れるようにするという実感が恋しくなり、在宅医療の現場に飛び込みました。
ひなたでの在宅医療には衝撃を受けました。自宅で過ごしたいと考えている方は思っている以上に多く、「最後は看取りになってもいいからどうしても家にいたい」、という方もいらっしゃいました。患者さんそれぞれに考え方があり、その考え方に寄り添いつつもしっかりとした医療知識を持って診療にあたる大切さを学びました。
僕よりもベテランの先生方はもちろんのこと、若い先生も様々な症例の慢性期・急性期の患者さんを診ることができ、医師にとって非常に学びのある職場です。ぜひ一緒に働いてみませんか。
Q:患者さんそれぞれの考え方に寄り添うために、医師としてどのような考えのもと行動しているか教えてください
A:僕が患者さんとの関係性で大切にしていることは、患者さん本人がどのように病気を捉えているか、どのように過ごしたいかをしっかり理解することです。
この二つは非常に重要なことではありますが、どうしても外来では時間的な制約もあり捉えきれない部分ではあるのかなと思います。特にどのように過ごしたいかについては生活に直結する部分であり、なかなか触れられないこともあります。しかし在宅医療ではそういった部分こそしっかりと理解し、信頼関係を築いた上で、患者さん本人・ご家族の気持ちに寄り添った診療をしていくことが重要です。生活スタイルやご家族の事情は本当に様々です。それらを知った上で、患者さんに適切な医療を提供することを一番大切にしています。
Q:入職前後で在宅医療についてのイメージにギャップはありましたか?
A:裕福な方が自宅での療養を目的に医者を呼ぶことが、入職前の在宅医療のイメージでした。しかし実際には地域包括支援センターなどを通して、医療介入がなされていない方の診療依頼が飛び込んでくることもあり非常に驚きました。
決して衛生的ではない場で、できる限りの医療を提供しようと奮闘することもしばしばあります。それが刺激的でもあり在宅の現場でこそ味わえる楽しさや学びだと感じています。
Q:プライベートはどのように過ごしていますか?
A:ひなたは仕事面だけでなく、プライベート面においても非常に融通が効きます。僕自身子供が1人いますが、有休・育休をいただき子育てを楽しんでおります。基本的には8:30-17:30で往診は終了し、夜間の往診はその日のオンコール担当看護師・医師にお願いする形です。仕事・プライベートを両立するという点でも非常に働きやすい環境だと思います。
●平井理美(看護師)
入職前は地元・富山県の病院で働いていました。結婚を機に東京へ引っ越すことになり転職先を探していたところ、ひなたの求人を見つけました。それまで訪問診療の経験がなかったので、どのようなエリアでどのような仕事をするのか全く想像ができず、正直少し不安もありました。ですが、元々在宅医療に興味があったこともあり、思い切ってひなたに入職を決めました。
初めて訪問診療クリニックで働いてみて、多くの発見と驚きがありました。自宅で点滴、さらには輸血までできること、患者さん本人だけでなく家族ともゆっくりコミュニケーションをとりながら、それぞれの患者様・ご家族様に合った身体的・社会的サポートをしていくこと。これらは病院にいたころには想像もできませんでした。
入職したての頃は、訪問診療の仕組みや関係者(ケアマネージャー、訪問看護師など)との連携の仕方などわからないこともたくさんありました。ですが、日々業務をこなしていく中で、訪問診療の全体像や在宅クリニックの看護師として誰にどのように情報共有をしたらいいのかがわかってきて、外来や病棟とはまた違った楽しさを感じるようになりました。何より、在宅輸血や点滴ポンプの手配など、これまで経験のなかったことも、自分で考えて自分で動けるようになってきたことがとても嬉しく、大きなやりがいを感じています。
ひなたの先生はいい意味で看護師に色々なことを任せてくれたり、一緒に考える機会をつくってくれます。「〇〇さん、電話の様子が少しいつもと違うので看護師で訪問してきてもいいですか?」「〇〇さん、褥瘡の状態が今こんな感じなのだけど処置について看護師の意見も教えてほしい!」といったやりとりも日々行われています。もちろんわからないことは他の看護師さん、医療制度のことは事務さんが丁寧に教えてくれるので安心して働くことができています。
「病院よりできる処置が限られている、在宅医療の現場ではスキルアップが難しいのかな」と思われている方もいるかもしれませんが、ひなたではむしろ成長の機会が多くあると感じています。是非、私たちと一緒に患者さんのサポートをしてくださる方をお待ちしております!
●門奈正樹(ドライバー)
私は、『訪問診療=ゆっくり、余裕のある診療』というイメージを入職前に抱いていました。しかし実際には患者さんの臨時往診が入ったり、緊急の新規依頼があったりと、ゆっくりとは真逆でとてもスピード感があり驚きました。最初はそのスピード感になかなか慣れませんでしたが、何とかついていこうと必死に取り組むことで、成長している自分に気づけました。
土地勘が無かった所でも気付けば自然と頭の中に地図が浮かぶようになり、運転のみならず、1日に10件近く回る患者様宅のルートを自ら考案できるようになりました。また、患者様宅への最短ルート・近隣の駐車場・狭い路地への進入方法など、ドライバー間での提案・共有も欠かさずに行うようになりました。クリニック全体で患者様のために必要だと思うことは、自主性を持って取り組んでいます。入職約1年半経った今、患者ファーストを徹底しているひなたをドライバーとしてどう支えるか、患者様のために何ができるか、という視点が重要だと身をもって感じています。
そのような中、新型コロナウイルス感染症の拡大も相まってほとんどの病院は面会禁止となりました。自宅で療養したいという患者さんが増え、これまで以上に臨機応変且つスピード感を持った迅速な対応が求められるようになりました。訪問ルートの予習や道路状況の把握、ドライバー間の情報共有など、日々積み重ねてきた努力がとても活かされていることを実感でき、自信にも繋がりました。「私だから、私じゃなきゃ」、そう言われるようにドライバーとして今も最大限の努力をしています。
ドライバー使命として、安全・快適・交通ルールを順守しながら迅速に先生方を患者様宅に届けることを大前提に、相手の立場に立って運転をすることが運転技術の質の向上にも繋がると思っています。クリニックイメージ・ブランド向上のためにも、同乗者がいない時も常に見られているという意識で運転をしています。患者様宅に医療物品をお届けに向かう時や、往診依頼がないか車内でクリニックの動向を注視しているときでも、ひなたの一員という意識を強く持っています。ドライバーは患者様から直接感謝の言葉を頂く機会はないですが、関わった方々から田代院長やクリニック全体に対してポジティブな意見を頂けると、それを支えている立場として自分も嬉しく、やりがいを感じています。
ひなたは患者様を断りません。その想いでスタッフ全員が前向きに行動しており、未来が明るく感じます。ワンチームでやっているからこそ、先生、看護師さんからドライバーへのお褒めの言葉も嬉しく感じています。また、クリニックには異なる年齢層のスタッフがいるのでコミュニケーション面でも良い刺激がもらえたり、車中の話のタネになるような情報収集ができるよう日々心がけたりしています。なにより助手席には白衣の天使が乗っていて癒されることは揺るがない事実ですね(笑)
私は、ドライバー業務以外にも幅広い業務ができるよう、常に自分に挑戦しようという気持ちを持っています。入職前は自分ができることは限られていると思っていましたが、ひなたに入職してから自分の可能性が広がったように感じています。これから入職される方も同様に、自分の可能性に挑戦し続ける気持ちを持った方だと嬉しいなと思います。
患者様のために、ひなたのために、そして自分自身のために日々チャレンジをしている仲間がひなたにはいます。是非、ひなたの理念の下、一緒に大田区品川区エリアに笑顔を咲かせて盛り上げていきましょう!