コロナ禍に、在宅クリニックとしてできることを考える。
とある大学病院の感染症内科医の医師によりますと、新型コロナウイルス感染症(COVID19)での入院待ち患者が300人くらいに膨れ上がっているとのこと。
同医師によると、年末で100人待ちくらいだったので、今後ますますうなぎのぼりになって行くことは間違いありません。東京のコロナ病棟やICUが溢れてきている中で、在宅医として何かできないか、、、と日々歯痒い思いをしております。
元々私は沖縄で医者をしておりましたが、救急疾患に強い病院でしたので急性期対応は叩き込まれてきました。今でこそその経験を活かして慢性期疾患や終末期ケアをライフワークとしていますが、それでも在宅輸血を行ったり、患者様の「どうしても自宅から離れたくない」というご意思によっては敗血症・腎盂腎炎・肺炎・消化管出血といった重症度の高い疾患もご自宅で治療を完遂してきました。
そのため、このコロナ禍であっても、基礎疾患のない入院待ちの患者さんや、自宅で療養できるくらいに回復した患者さんであれば、是非とも在宅という場でお役に立てればと日々文献を読みながらシミュレーションしています。
沖縄県であれば、新型コロナによる在宅死を防ぐために、不安定な自宅療養患者には訪問看護を入れているそうです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20210110-00216975/
幸い当院は医師も看護師も「必要とあれば在宅コロナ診療もやっていきたい」と息巻いておりますし、不安定な在宅療養患者には療養先が決まるまで当院でフォローできないか、とも考えています。在宅クリニックを含めた医療機関全体で対応すれば市中病院のベッドにも余裕が出てくるでしょう。
もちろん、既存の当院かかりつけの患者様が不安に感じることがないように、COIVD19対応部は徹底した感染防止策をとることはもちろん、非感染者を診療するチームとは時間も空間も分けた対応をとるようにします。ひなたの患者様は全力でお守りいたしますのでご安心くださいませ。