自宅のチカラ③

■医療者が信じられないくらいの生きるチカラ
体力が低下し、終末期と判断された患者様。しかし、自宅に帰ってくると、入院中では考えられなかったくらいの生きるチカラに目をみはることがあります。
・入院中はほとんど食事を食べなかったのに、自宅では奥様や娘さんの手料理を笑顔で召し上がる。
・入院中は寝ているばかりだったのに、自宅で孫と遊んだり、旧友と昔話で盛り上がる。
・長引く入院で筋力が低下していたのに、自宅で精力的にリハビリに励むようになり、短距離ではあるが近所の散歩や、趣味のゴルフの素振りができるようになった。
・病院では薬を飲むのも一苦労で息苦しそうにしていたのに、退院後処方薬を見直したところ内服負担が減り、呼吸も楽になった。
これはひなたで診療させていただいた患者様の実例の一部です。
退院直後の状態からは想像できないくらいの活力が戻る患者様のお姿に、医師である私自身も度肝を抜かされることがしばしばです。
終末期状態ではあるので、活力の戻った時間が永続しないことは目を背けられない現実ではあります。しかし、チカラが戻ったときに食べたいものを食べ、やりたいことをできたことは、人生を生き抜いたときに、患者様ご本人のみならず、ご家族様にとっても後悔を残さず、そのヒトらしい最期の時間をすごすことができたなあと実感していただけることにつながります。
また、これは私の個人的な経験の範疇で恐縮ですが、終末期を病院で過ごされる方よりも、自宅でお過ごしになる患者様のほうが、余生を過ごす時間が長いような印象を感じています(続く)。

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